知らぬが仏

 僕は周囲のどんなに仲の良い友人誰一人にでさえ言ったことのない大きな秘密を抱えて生きている。その秘密をここでも書くつもりは全くないのだが、秘密の内容は本当にしんどいのである。これまで僕を人間関係や生活面、勉強面で苦しませてきた諸悪の根元なのである。

 

 それが直接的に自分を苦しませている可能性も多いにある(というか基本はそうとしか考えられない)。

 

 だが、その事実を知ってしまったことで自分の中に自分に対するバイアスがかかった気もするのだ。メンタル的に、自分の限界を作り上げてしまったような気がするのだ。防衛本能だろうか。

 

 とりあえず、その事を知らない方が、劣等感なく生きていけたのではないかと思わなくもないのだ。

 

 最近、受験が刻一刻と迫ってくる中で、自分の実力や限界が試されることが多くなっった。その度に、そう思う。

 

 もちろんその事を知っていたおかげで今まで失敗を回避することもできたし、自分と向き合う時間も増えた。それは感謝している。

 

しかし、やはり知ってしまうということは、結果的にある種の限界(もしくは限界に見えるただの壁)を覚えることとなってしまった。

 

将来自分に子供ができた時、もし万が一子が同じような境遇にいたら親としてどうすべきなのだろうか。

 

結論はおそらくでない。