最後の部活
今日、5年間所属し続けた部活を引退した。
人生を大きく変えてくれた部活だ。イラレや動画編集、HTMLが柔軟にできるようになったのもこの部活のおかげである。
最後の部活というのは人生最後の部活という意味である。大学に行けばサークルとかもあるが、これほど小規模で外界から隔離された”部活”という集団に所属できるのは高校までである。
だから悲しいだろうか。寂しいだろうか。
自分はベストを尽くせたとは思っていないが、ほとんど後悔はない。
だから心残りはない。
ただ一つ言うとすれば、変化が怖い。それに尽きる。もとには二度と戻れない、一歩踏み出せば不慣れで見慣れない世界。それが怖い。
人生は変化の連続である。死も変化である。単に寂しいとか、そう言うのではなく、何か、身内を亡くした時のような感覚なのである。
もう二度ともとには戻れない、もう二度と今まで通りの何気ない日常に戻れない。
部活はいつも”いつも通り”だった。中2で人間関係の拗れで本当に毎日生きることがしんどかったあの時は、部活が唯一の救いの場だった。そこだけはいつも通り。
だから、本当にいつも通りだった場所を失うというのは怖い。
悲しいのでも寂しいのでもない。これからの未来が怖いのである。