恵まれることは幸福か

 最近よく感じることがある。

 自分は恵まれすぎた、と。

 

 食にも学業にも友達にも困っていない、生活に何不自由ないこんな恵まれた環境の中で、ふと単調につづく生活がしんどくなって、逃げ出したくなることがある。

 

 恵まれすぎたことで、不自由ない生活にあらゆる面で麻痺してしまい、生きがいを失って行っている。

 

 恵まれることは果たして幸福なのだろうか。

きっと、恵まれすぎることは不幸なのだろう。

 

 私だって、突然事件が起こり、今まで通りの日常が当たり前でなくなった時、きっと初めて何気ない生活のありがたさを感じ、生きている、生きていくという感覚を味わうのだろう。

 

 幸せに生きることなんてきっと僕には無理だろう。